+ 水族館のマグロ

電子うさぎ

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大きな水槽にマグロがギッシリという時に、その水族館に行きました。(何年前だったかな・・・)

とても大きく澄んだ水槽に、光が降り注いで、圧倒されました。

離れたところからしばらく眺めていました。

とても綺麗・・・

でも、このマグロたち、生きている間は、この水槽の外には絶対に出られないまま死んでいくのだなって思ったら、細く小さなため息が漏れました。


24時間365日管理されている水槽はとても綺麗。

人工的に濾過された海水もきっと新鮮。

ご飯に困ることも無い。

人工的に作っている水流もかなりのスピード。

人工的に供給される酸素も沢山。

人工的に管理した快適な海水温。

その中を傷だらけのマグロがギッシリでした。


悲惨だな・・・


何処かで見た光景でした。

朝のラッシュと、昼間の人の流れ。

水族館で気分が悪くなりました。

人の群れの中で、マグロの群れを見ていて、血の気が引いたのです。



彼らは元気にしているのだろうか・・・

マグロの寿命はどのくらいの長さなのか分からないけれど・・・

ストレスが溜まらないかな・・・


少し前に都庁の前に立って、ボ~っと大きな庁舎を見上げていたのと同じ気持ち。

随分前に朝のラッシュと昼間の人の流れをを外から見ていたのと同じ気持ち。

誰もかれも表情が無かった。

顔色が土色だった。

すごく綺麗な群れなのに・・・


新宿南口から出てちょっと行ったところのマーメイドのマークのカフェに入って、コーヒーを買おうとしたら、ギッシリ詰まっていて、外にも人があふれていた。

そっか、水族館の水槽の中ってこんな感じだったな・・・って思い出した。


その水槽の中でに住んでいる魚たちは、一生懸命お金を稼いで払って、ストレスを溜めている魚も沢山いて、寿命が来たら水族館の係りの人がその死体を見せないように、サッと排除して廃棄するんだろうな・・・。

その群れを綺麗に見せなければならないから。

減ったら足せばいいんだし。

廃棄された魚は火葬かな。それとも解剖されてデータになるのかな。


同じ顔をした同じ魚の群れの中で、外に出る事も出来ず、外に出てももはや生きられず、でも、その中で生きている事を選んでいると思い込んで、元いた自然の海を思い出す事もなく、小さなことで小競り合いがあって、心が死んで、クスリも沢山で、体も死んで・・・

無限のループ。


水流が止まれば、酸素の供給が止まれば、餌を貰えなければ、病気が蔓延すれば・・・


昼間の人口が、千五百万人越え。

夜間人口が、千三百万人越え。

酸素、行きわたっているのかな・・・


私がいた頃、既に酸欠になっていた人を、何人も見送らなければならなかった。


連休が終わる日に、日本道路交通情報センターにアクセスしてみると、真っ赤になっている筋が水槽に向かって何本も伸びている。

平日よりも何倍も多い、事故と故障車。

ギッシリ詰まった群れが回遊している。

一瞬その筋を見てから画面を閉じる。


海を眺めながら、そんなことを考えてる。


DSCN4463.jpg



悲惨だ・・・というのは、私の偏見だ。

私もあの中にいた時には、同じように無表情だったからだ。

でも、そういう時でさえ、生きている人たちの生き生きとしている姿を沢山見てきた。

行った場所で本当の自分に戻る人たち。

その場所で息を吹き返す人たち。

自分の場所で生き生きとする人たちと一緒にいるのは楽しかった。


悲惨だ・・・と、思ってしまうのは、私が水槽の外に出たからかもしれない。

命からがら、脱走したといっても良いぐらいの状態だった。

食べられない・吐き気・めまい・カネなし・職なし・動けなかったけれど、そこに居たら今の私は居ないし、猫さんにも会えなかった。

私は生活保護を貰う程にまで「家族・親類縁者」から見放されていた。

生活保護を受給していた期間は、4か月間。

その水槽を脱出するときに「前に進めそうです、ありがとうございました。このお金を稼いでくれた人たちのお蔭で生き延びられました。お金に名前は書いてありませんが、名前が書いてないからこそ、ありがたいと思っています。
役所の職員さんも酷暑の中、何度も困ったことがあったらと話をして下さって、ありがたかったです。」と心の中で思っていました。

私は「クニを作っていると思い込んでいる人達」は信じていませんが、その4か月の間、命を繋げるために受け取ったお金は、なんだか、その現金を見る度に血が滲んだお金に見えました。
だから、無駄な使い方をすることが出来ませんでした。

生活保護を返上するという人は居るのでしょうか?

私は、祖父の看護を口実にして貰って、祖父の家に行きました。
そこでは、私が闘病中の祖父から看護を受けているような、介護の責任を負っている父の気持ちを安らげるために、夜な夜な静かに父の昔話を聞いたり、父が思っていた事を話すのを聞く事で安らいでいきました。

その時に思ったのです。

「もう、水槽の中には戻りたくないなあ」と。



世界都市に共通する異常値-一極集中東京と大阪の居住者クラスター

2005年のデータらしいのですが、市区町村の「どこか隠しているデータ」より、随分赤裸々だと思います。

データ上の東京都の地図の右下にある縮尺の数字を見たら、ビックリです。






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最終更新日2018-11-26
Posted by電子うさぎ

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