映画/WOOD JOB !(ウッジョブ!) (2014・邦)

電子うさぎ

電子うさぎ

う~ん・・・

ストーリーも何もかも面白い。

面白くない部分を全て切り取っちゃわないと、あのホンノリ感は出なかったんだろうなあと思う。


映画中に出てきたビックリはけっこうよくある事です。

自転車で山の上までヨッコラショとゆっくり登って行って、「ここは頂上ですか?」と聞いたら、農家のおじさんに「何言ってんだあんた」と、「え?」って顔をされて、「あの~、この下のどこそこから登ってきたんですけど」と言ったら「バカかあんたは・・・。まあ、頂上っちゃ頂上だけどなあ~」と呆れられたり・・・

早朝、海辺の畑の脇道をぼ~っと散歩していたら、鎌を両手に持ったおばあさんが「気を付けなよ!」といきなり大声を出すものだから、ビックリして「鎌持って、気を付けなって・・・」と思っていたら、「そこに犬がいるからね~」って・・・。ワンコより両手に鎌の方が怖いんですけど。とか・・・

数えたらきりがないですね・・・



一個思ったのですが、この映画、「ここの田舎の役所の職員に見せたいなあ・・・。若い世代を騙すテクニックのヒントが散りばめられてるしなあ~」と感心してしまいました。

ノホホン田舎の役所の職員は面白いぐらい働かないから、少しは「騙される側」から「騙す側」に回るように訓練したらどうかと思う。

私も、一時期、都下で公務員だった時があるけど、何しろ「誰も働かない」。なので、ニンゲンが腐ると思って辞めました。

職員が10人いたら、1人が働いてるだけという感じでしたので・・・。多分その職場は、特殊だったのでしょうが。

他の人は一体何をやっていたんだろう?定時に来て、お茶飲んで、定時に帰る姿しか覚えてません。


それと、私は辺鄙な田舎に来た理由は「ここの人たちとの交流」なんていう目的は無かったのですが、ビックリする事は多かったです。でも、結局ミイラ取りがミイラになった感は否めません。(ミイラ取りってなんだろう)

「子供はまだ?」を毎日聞かれるとか(女性は子供を産むのが当たり前らしいです)、出生地から何から聞かれましたが、適当に答えておきましたし。(どうせ、一生「よそもの」と言われるのに、詳しく話しても噂の種にしかならないので、出生地まで適当に嘘をついてます。田舎出身であればどこでも良かったので。)

家を出る度に、タイミングよく誰かが出てきて「どこに行くの?」「何しに行くの?」「その服はどうのこうの」と際限がないので、最終的には「天気の話」だけするようになりました。
仕事についても、仕事の内容を話しても理解不能らしいので「内職」と言っています。(家で家事以外の仕事があるという概念が無いらしいです)

もちろん、月に一度、無意味な集会みたいなのがあるのですが、「女は口をきくな」「女はお茶くみ」「女は末席に座ってろ」が当たり前なのに、行かないと「なぜ来ない?」と詰め寄られるので、数年は我慢していましたが、「持病が悪化して無理です」で、出席不可能という事にしました。

もちろん、お祭りもありますし、集落総出で何かやる事はありますが、高齢化が進んで、二進も三進も行かなくなっています。でも、なぜか、少子化とは程遠く、ちいちゃい子と若いママさんやパパさんやおじいさんやおばあさんのカップルをよく見かけます。ほのぼのしていて相当楽しそうです。

朝の6時に「オイッ!」と怒鳴られて、いきなりの訪問が度々ありましたが、玄関にカメラ付きのインターフォンを付けたら、来なくなりました。(なんでだろう)
老人は、単に早く寝るので、単に早起きなんですね。太陽と共に生活している。

どこの家も、お子さんがいらしたようですが、誰一人集落には帰ってきていません。

慣れてしまえば、どこも同じなのでしょうけれど、集落で生まれて集落で生活して、集落で死んでいく人も多いようです。それもまた、その人の人生なので、あまり気にしていません。
(時々、ちょっと大きな会合に、酔っぱらったまま出てくるタコ坊主みたいなオジサンが居ますが、誰も相手にしていないので、その度に下を向いて笑ってしまっていました。他の人は慣れてる模様でした)


ウッジョブ!で描かれている事ばかりだったら、一人や二人は居つくのでしょうけれど(笑)

この映画は、「林業」の事について描かれているのでしょうか。命を張った超重労働なので、カッコいいところばかりとか、笑いを取る場面はほとんどないです。
(映画/キツツキと雨 の、感じかなあ。)

ここは、農業と漁業でしょうか。彼らの話を聞いていると「怖いなあ」ともうこともしばしばです。

例えば漁業。「昨日、どこそこの誰々の指が飛んじゃって、海に落ちてさ」とか、平気で言ってます。まあ、お魚もお野菜もお米も他の農作物も、全部、「命張って獲ってきてくれてる人がいるんだよね」という話にまみれていると、食べ物を粗末にはできないです。

内閣府が「農協解体」なんて言っても、何の変化もありませんけど。


あ、ウッジョブ!に出てくるような美人さんって、田舎ではノーメイクだったりしますので、ビックリするような純粋で嫌みのない(穢れてない)美人さんはいます。(たまに)

私は、山の田舎出身で、日本国内とか、その外とか、いろいろ住みましたけど、ここみたいに数百年間何の変化も無い所って、慣れちゃうと逆に自由に動けるようにさせて貰えてる感じはします。なんというか、懐が深いというか、自然そのままというか。

戦国時代やら、内戦やら、国家規模の戦争があってもビクともしなかった人達は、やっぱり、ドッシリしてますし、結局は巨大な変化に対する「適当に流して自分たちを守る」を徹底しているので、生き残ってきたんだろうなと思います。


「それでも良けりゃ、くりゃ良いじゃんね。」と思います。


田舎に来るとしたら、都市部の人は「たまに来るから楽しい」「ちょっとの期間だけ滞在するから楽しい」んだろうなあと、この映画を観ていて思いました。

田舎に来るなら、本当に若いうちに来た方が良いです。その点、ウッジョブ!の主人公の年齢設定は適格かと。

無駄に詮索されませんし、本気で「かわいいね^^」と思ってくれるようですから。


集落の人が「無駄な詮索」さえしなければ、色んな人が楽しくやって行けるのだろうと思いますが・・・

私がラッキーだったのは、ここの集落の人でも知っている近隣の河川(といっても、100kmぐらいは離れてる)の名前の中流の村出身だったという一言に尽きるような気がしてきました。

「生まれが田舎」が、こんなところで切り札になるとは・・・。

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最終更新日2018-11-26
Posted by電子うさぎ

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