+ 息をする事は創ること

電子うさぎ

電子うさぎ

私は常々「日本語が堪能ではありません」と人に伝えるのですが、イマイチ分かってもらえていない感じがします。

話し言葉が不安定なのです。


もういい加減、虐待の事は忘れたいのですが、それでも「母国語を失ってしまう程潰された」という事は、抗いようのない事実でもあります。

感覚・感情・記憶・言葉・表現を日本語でしていた時期に、すべて否定されてしまって、私は日本語で誰かと話していても「伝わった感じがしない」という不安を抱えています。

代わりに、日常的な会話なら英語にすべて置き換えてしまっています。
話す時は、英語で考えてから日本語で話すので、余計にこんがらがって不安感は増しますが。
妙な言語障害だなあと思います。

感情と感覚は、とうとう日本語での表現はある程度の所で諦めてしまいました。
話す事が上手ではないのは、もう受け入れたというか、諦めました。

まったく、加虐者(実母)は一体私に何をやってくれちゃったんだろか・・・。ひどいなあ・・・。



言葉の代わりに、私は創ります。
感じた感覚を、言葉の代わりに物で何とかしてしまっています。

話すことが困難であれば、他の方法もあったのでしょうけれど、ある程度の受け答えはできてしまいますので、手話などは習いませんでした。

創るというと「作家」っぽいのが嫌で、私自身は人から褒められると妙な感じがします。
息をするように、物を作るというだけなので、自分では何か特別な事をしているという感覚が全くないのです。
でも、それらを作り上げるまでには技術が要りますので、何か尋ねられたら「職人ですっ」と答えています。

言葉を話す代わりに物を作っているのですから、「アイデアやデザイン」というものが絶えるという事もありません。
そもそも、話す時にイチイチ「アイデアをひねって、デザインしてから発声する」という人が少ないのではないかと思います。

音楽を作る人も、その音楽は、その人にとって「感覚や感情や想いを音で話している」という感覚なのではないかと思います。

昔、作曲をする人に対してインタビュアーが「どんなふうに曲を作るのですか?」という質問をたくさんしていたのを読んだり、ラジオで聞いたりしていましたが、質問を受けた人は答えようがないので困っている人が多かった気がします。
答えるとしても「聞いて、感じたままで良いんですよ~」というのが精いっぱいなのではないかと思いましたし。

破れかぶれで「音が降ってくる」とか、「気が付いた時には口ずさんでいるんだよ」と答えている人も居ましたが、それは現象の説明であって、答えではないです。答えようがないですから。

例えば「あなたはアリガトウという言葉を今発しましたが、そのアイデアは何処から湧き上がってきたのですか?どんなふうにアリガトウを作ったのですか?」と聞かれて、サッと答えられる人はいますでしょうか?

なぜならそこに「ありがとうという言葉があったから。それだけです」とか、「嬉しくなったから、その人のお蔭だと思ったので言葉が浮かびました」とか、「ありがとう」という言葉のアイデアや構想、作った経緯を説明できる人がいないように、音楽も、私の作ったものも説明できるものではありません。

言葉を自在に操る事が出来る人は、物を書いたりするのでしょうけれど、それもきっと「こういう事を書きたいなあ」と何年も思っていたりして、書き始めたら「登場人物が勝手に動き出して、物語を作っていくので、それを言葉に落とします」という、言葉であって言葉ではない「物語」で、自分の感じているものを表に出すだけなので、言葉が出ない時は出ませんし、言葉が出てくる時は何時までも終わりがないほどに話し続ける感じなのかと思います。

でも、それが「職業」となると、締切や他の人間関係や、利害関係があって、なかなか純粋にその人の感覚を感じられるように差配してくれる敏腕な人はいないようです。

でも、一人でも、音や絵や文章を、そのまま形を崩さずに表に出す手伝いをする事が出来る人がいてくれたら、音や絵や写真や文章は「生き物」になるのだと思います。

口下手だからこそ、写真や絵や文章や物を作ったり、造形をしたりするので、そういう人たちは「どの人にも分かる言葉で上手に話す」という事が、なかなか上手くいかないのではないかと思います。

私も、作ったものに関して「これはどういう意味?」と聞かれて、途方に暮れた事は何度もあります。
こじつけのように「それはね~」なんて話し始めますが、嘘っぽいんです。バレます。


私も、話し言葉が器用であれば、小学校で絵を描く程度で終わったと思います。

そこで終わらずに、違う方向に行っちゃって、自分の発した言葉に自信がないのでドキドキして、伝わるとそれだけで嬉しくなります。


あと、作ったものを見せて「どれを見てっても良いよ~。好きなのが見つかったら言ってね」と言った相手が、好き放題に「あれもこれも、迷うなあ~。全部持って行きたいけど・・・」と、童心に帰って、おもちゃ箱をひっくり返すようにして、それらの物で遊んでくれると楽しいです。
(片付けるのが本当に大変なんだけど、楽しそうにしているのに水をさせません・・・。遊ぶのは大切。そういう姿を見ているのが至福の時です)

遊び終わった人に小声で「あの~・・・。材料費だけ下さい」というのが、精一杯です。

そして怒られます。

「ダメ!ちゃんとお金取らなくちゃ!」と。

しっかりしてますね・・・。みなさん。


自分が息を吐くように作っているものに、価値をつけてくれるのはその人なので、「いくらでも良いです」と言うと、また怒られます。

「ちゃんと値段つけなさいっ」とか。

息をしただけなのに、値段なんてつけられないよ~・・・。という職人は、しばしば「あんた商売下手だね~」と、ズバッと言われます。

息をしたり、感じたり、言葉を発する事は、商売でやってないですもん。


コマッタ。

でも、よくこんなんでも生きてるなあと思います。


ひとつ。
猫さんと話をする時に、「言葉」を使わないので楽だったのです。

最近も、近所の家の猫さんが遊びに来てくれますが、やはり「言葉」を使わないので、純粋に混じりっけなしのコミュニケーションが出来るのが楽しいです。

あ、そうか・・・
ブログで自分の作ったものをUPして、「こっちに来てください」とかやっている人がいますね。
度胸ありますね~。


私は、今、感覚を失っているようです。
猫さんを見送ってから、やはり、話をする気力も無いようです。
今しばらく様子を見ていますが、それまで減薬にいそしもうかと思います。

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最終更新日2018-11-26
Posted by電子うさぎ

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