+ 日の出を見に海へ

電子うさぎ

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日の出を見に海に行くことが好きだった。

家から見える海に行かなくなって、随分経つ。


私は日の出を写真に撮る事はほとんど無い。

だから、何年前に行ったか、正確には覚えていない。


今日は、体から魂が自由になった猫さんと日の出を見た。

あの時から、私の目を通して猫さんも見ているのだと思うようになった。

あまりにも美しく息をのむほどの日の出の光景を二人で見た感じがして、余計に嬉しくて少し寂しくて、美しすぎて日の出の景色が薄い水の膜を通して歪んで見えてしまった。


夏の日の出は、いつも光景や様子が他の季節とは明らかに違う。

水面から静かに力強く上ってくる太陽が、少しだけ海の揺らぎや水面の温度で、毎回違う形になる。

毎日。空の色も何もかも違う。

それでも、毎日毎日昇ってくる太陽を見ながら介護をした。

「今日が来た。猫さんも生きてるっ(これ以上喜ばしい事は無い)」と祈るような気持ちで家から日の出の太陽を見るようになった。


何時を最後に海に行ったのか分からないけれど、相変わらず、海はそこに在って、海から昇る太陽は以前と同じように静かで力強かった。

ありがたかった。


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最終更新日2018-11-26
Posted by電子うさぎ

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