本 「古事記」

電子うさぎ

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古事記は、日本語で書かれた神話で、私が好きなお話の一つです。

日本書紀も読んだのですが、かたっ苦しくて「や~めたっ」と、途中で投げ出してしまっています。

日本書紀は、桜井何とかさんという元アナウンサーが「日本書紀こそ、日本の原点でございますよ。当時の中国に向けて書かれたものですから、漢文なのですね。当時の日本が対外的に国交を樹立するために・・・・」とご説明が長かったので、「ひえ~」って思ってしまいました。(桜井さんごめんなさい)


世界各国にある神話の中の一つとして、古事記はすごく人間味が豊かで、色々な場所で声を挙げて笑っちゃうような場所もあるので、おとぎ話みたいで、とても楽しいです。

楽しく読みたかったので、「古事記」の角川ソフィア文庫に「ビギナーズクラシックス」って本の隅にちっさく書いてある、現代語訳付きの文庫を読んだのですが、一番好きなお話があります。

クニツクリ(日本列島を作ったお話も面白いですが、それは飛ばして)、宇宙を又にかけて兄弟喧嘩をした「アマテラス」と「スサノオ」の話が好きです。

せっかくたおやかに温和に過ごしていたアマテラスの所に、「イザナキ(お父さん)」から「お前は海を納めろと言ったのに、泣いてばかりで大荒れじゃないか。神格を剥奪する。絶縁だなっ」と言われてグチグチしていたスサノオ(アマテラスの弟)が「ねえ、お姉さん、俺さあ、海を納めろって言われたんだけど、嫌なんだよね~、でさ、黄泉の国のお母さん(イザナミ)に会いに行くって言ったら、とおさんに激怒されちゃって、神格まで奪われてさあ~」と愚痴りに行ったのですが・・・

お姉さんの「アマテラス」は、「あの乱暴者の弟(スサノオ)が、下心なしで来るわけないじゃんっ」と、武装して待ち構えていたのですが、来たなりスサノオは、「ねえ、お姉さん、神格を奪われた上に、海とかあり得なくない?俺さあ、母さんに会いたいって言っただけなのにさあ」って、グチグチ言うんです。

で、ここで出てくる勾玉なんですが、邪馬台国の遺跡と思われるところから出土しています。アクセサリーというより、「邪悪を跳ねき、身を守る」という使い方なんですね。

スサノオは、姉が憎たらしかったので、貶めようとしたのですが、姉の方が一枚上手なのに、その勝負を「俺が勝った」と勝手に解釈して、暴力と派手に破壊する邪悪そのものになって、荒れ狂ってしまいます。バカなんですよ。

アマテラス(お姉さん)も、「いつになったら暴れ終わるのかなあ・・・」と思っていましたが、天地を揺るがす暴君の留まる事を知らない悪行に、アマテラスは、岩戸に籠ってしまいます。

そりゃ、「もう、こんな荒れた世界は嫌だ。スサノオの暴力なんて嫌だ。なんでこんなに私が譲ったのに分かってくれないの?もういやだ~」って、おも~い石を洞穴に被せて引き籠ってしまいます。

これ、全部、スサノオの自己中、自分勝手、人を貶める、暴力大賛成、自分の思い通りにならないと暴れるというどうしようもないのが原因なのに、スサノオは「俺は悪くないっ」と自己正当化します。

こんなのお姉さんのアマテラスも嫌になるに決まってます。我慢強いお姉さんだったのに。


太陽が照らない世界は、恐ろしいほどの魔物は跋扈するし、自然は死んでしまうし、全ての物が「死」に直結します。

これ、みんな、スサノオの悪行が原因です。

(引き籠ったアマテラスを引き出す方法は、「無理やりではない」という事を、現代の人にも知っていただきたいなあと思います)


という部分が好きなのですが、この後、スサノオは髭を切られ、手足の爪を剥がされ、地上に落とされます。(してやったり)

一応、地上手の活躍はスサノオの話として残ってますが、私は、この一連の話を読んで、「因果応報とはこの男の為にある言葉としか思えん」と、結構スカッとする話です。


人が許してくれている間に、もっと悪行を詰めば、「痛い目に逢った上に、追放されて、後は何をやっても、その地の武勇伝程度に収まらざるを得ない。人の気持ちを踏みにじると、スサノオみたいになっちゃうよ」という、この部分のお話は、古事記の中でも非常に大切な部分だと思っています。


今現在も「仕事を放棄して、放棄したことにより滅茶苦茶にして、人を騙して、それでも許してもらって、それでも悪行を重ねるバカ」がいますが、最後はアマテラスに「こういう剣が出まして、献上いたします」と、改心して、神格は無くても一応心を入れ替えたというお話になってます。

現実世界でも、「すみませんでした」と行動で表す人なら、素朴でも地味でも生きていく事が出来るでしょうけれど、そうじゃなくてはダメでしょうね。結構、現実は厳しいです。改心って、本気でやらなくちゃね。

でも、スサノオのちょっとズルい所は、「アマテラスに剣を献上して、アマテラスの弟を名乗るという了解を得た」というアザトイという部分もあります。

それでも「いいよ」と言ってくれるアマテラスの器の大きい事にホッとします。


兄弟喧嘩は構わないですけど、天地をかけて(宇宙をかけて)大喧嘩するのは、ちょっとやめてほしいです(汗)



こういう、面白いお話がたくさん詰まっている日本の神話「古事記」は、ギリシャ神話に非常に似ています。

ギリシャ神話は、少なくとも五千年ぐらい前から語り継がれているお話が多いので、それがシルクロードとかを渡ってくる時に、書物もほぼ無いであろう時代ですから、正確に、時には尾ひれを着けながら、向こうの方から渡ってきた人が伝えてくれた話なのだろうと思います。
(千夜一夜物語にも似たお話があります)

日本はほぼ2600年位前がどうのこうのと言っていますが、世界は、広いですから、「日本が一番最初に出来た国」というのは、ちょっと、どうかと思います。


この村は、稲作をやっている方々が多いですが、2600年前の、縄文遺跡も出ていますので、古代日本がそのままあります。


なぜ、私が今、古事記の「アマテラスが岩戸に引き籠った」という話の前を書いたかというと、今、私が「私何もしてないのに、有象無象がトラブルを投げつけてきて嫌になって引き籠っているから」という理由があります。

面白い事や、楽しい事が無ければ、岩戸をちょっと開けるなんてしないもんね~という、「プイッ」として「勝手にすれば?」という心境になるまでが、神話になっているので「そ~だそ~だ!」と思いまして。


でも、花火の季節で、花火の音がしたら「あれ?花火じゃ~ん!たのしそう~!きれいだも~ん!」と、フラッと出て行ってしまいそうです。

花火の力、恐るべし。

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最終更新日2018-11-26
Posted by電子うさぎ

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